Vol.7 デザイナーが語る、部屋のワンシーンを切り取る”Scenario(シェナーリオ)”ストーリー
DI CLASSE(ディクラッセ)代表兼デザイナーの【Domei】が、デザインした照明1つ1つの誕生秘話やストーリーを語る「Domei’s Voice」第7回目は、額縁やフォトフレームのような「枠」をデザインした照明「Scenario(シェナーリオ)」です。
新商品をカタログ掲載写真用などに自分で撮影し続けて早28年、照明は撮るアングルによって様々な表情を見せてくれます。デザインした商品はまるで自分の分身のようで、綺麗に写真に収めてあげたいと思い「いつも綺麗だよ」と念じてアングルを決めてシャッターを押しています。
Scenario(シェナーリオ)はまるで額縁のようなフレームのようなフォルムで、その枠を通して部屋のシーンを切り取っているかのようにデザインしています。
そんな私の日常から生まれたこのランプ、「日常の枠の中に見えるシナリオを表現しデザインする事で、日常の中に本当の幸せがあるという事を再発見してほしい」。
それがScenario(シェナーリオ)のデザインコンセプトです。
はっきりとした存在感のある線より、日本人らしい謙虚さを表現する可能な限りの細い線にする事を試みました。極限の細い線は、私の幼少期に父の金物工場で曲げて遊んで父親に怒られた思い出のある4mmの線。私のそのシナリオをのせて軽量技術の日本人らしさをイメージしてデザインしました。
3,4個をランダムに吊るす事で、さらに自分の部屋の数々のシナリオを切り取り演出してくれます。
また、コーディネートでは洋室だけではなく和モダンのインテリアにもフィットすると思います。 Scenario(シェナーリオ)の枠を通してみえてくる、部屋にあふれる様々な日常のシーン。お部屋に取り入れてもらえれば幸いです。
by Domei
今回紹介した照明:
Scenario W pendant lamp
Scenario S pendant lamp
Scenario L pendant lamp